シャドウ:三輪霞 ページ10
「おー...それじゃあ、私も派手にやるかね。憂太!本気出すぞッ!!!」
眠ったままの回路を起動させるには、より強いイメージを必要とする。私の魔術回路はすべてが破壊された状態であり、本来なら魔術という魔術をすべて使用することは不可能だった。
三輪霞「うそ...あの人、自分から心臓に刺した!?なんで刀動かしちゃうの!?」
憂太と融合した今、不可能は可能に変化する。
私の魔術回路が開いたきっかけは、少し人生が嫌になった二歳の頃だった。その時期はあまり親が帰ってこれなかったのもあって、自分で自分の心臓を殴った。その瞬間に魔術回路は私の声に応答した。
自傷行為。イメージでは開かないそれを、私は実際に自傷することで開くことができる。
「心臓修復、承認。魔術回路全起動、承認。宝石魔術、承認。投影機能、承認。ガーンディーヴァ投影成功、宝石魔術による強化を行う。」
?「...刀が塵のように崩れた?それだけじゃない...外傷さえも修復されて...」
「この弓はアルジュナの弓、我が神の一撃をご覧にいれよ。」
三輪霞「あっ...まさか、逃げろってそういう...」
加茂憲紀「逃げろー。」
三輪霞「あーっ!?なんで私だけ置いて...」
禪院真依「さっきから声をかけても聞こえてなかったじゃない!?」
三輪霞「それはごめんなさっ...!」
三輪が遅れている。助けれる確率は五分五分...否、多少は衝撃に耐えれると信じよう。
「放て。」
弓矢がサーヴァントの核に突き刺さり、矢からは光が漏れ出す。
三輪霞「っ...!?」
「安心しろ、庇ってやる。こんな高熱のやけどに耐えれるのは、私ぐらいなものだからな。」
爆発____とてつもない熱風が、辺り一帯を吹き荒らした。
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年2月14日 7時