エルメロイ教室のある天才たちの未来 (ページ50)

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あれから一年は泣き続けた。墓に足を運んでは、一人で泣いて。夜眠るときも、静かに泣いて。十年後にその呪いが再来するとは思わなかった。

君はまだ私を憎むかい？憎みながらも愛するかい？その愛は私への憎悪が反転しただけの、偽りの感情なんだぜ。

そう、君はそれほどまでに私を憎んでいた。だから私は死ぬべきなのだ。

あの日のお前の怒りは、私でさえも否定できなかった。何も知らないまま捨てられ、私に当主の座に就けと強制され、お前は何でも人の言うがままに生きてしまったから。

｢傑、今日もお前の好きなものはない。だって知らんし。その代わり煙草は吸わせてよ。｣

十八歳の夏、私は初めて煙草を吸った。

｢不味い......やっぱりお前がいないと、私はダメな人間のままだよ。｣

その一本限りだ。大人になるまで煙草は捨てることにして、その日も傑に一日愚痴ることにした。

｢お前が許してくれるなら...私もそっちに逝っていいよな。｣