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マスターは英霊と繋がる。時に英霊の夢を見ることも、英霊と話すことも可能だと。

「これ、渡しとくわ。大嫌いなお前に責任を押し付ける。」

カウレス「......A?そっちは暗いぞ。まだ後ろの方が明るいし...泥で汚れちゃうけど、すぐに乾くし。何でそんな深い場所に行くんだよ。」

「死ぬから。」

その英霊がどうなっているのかも知れる。

カウレス「は...?みんな捜してるんだぞ!?俺だってお前を捜して...叱って...」

「残り五つの特異点も託す。もし生きていたら、まあ寝ている私に物語でも語ってくれや。別に特異点に連れていっても構わんぞ?お前が私を守れるならな。憂太と里香は力を使いすぎた。この最低最悪の傷も治せないし、生きてそっちに帰れるかも分からん。」

カウレス「なあ...俺に何を渡したんだ?」

「......起きたら分かるよ。お前は寿命を全うするまで、こっちに来んなよ。私は少し休んでくるから。」

カウレス「A!!!」

英霊の心情が形となるため、マスターは嫌でも英霊の気持ちを汲み取ってしまう。英霊の本音さえも。

「あの時、死ぬべきは私だった。」



『通信が繋がった...!Aと一緒かい!?うん、一緒だね!生命反応がある!』

カウレス「......Aの寮?あれ、通し」

Aがくれたものは、カルデアとの通信手段。

俺に寄りかかるようにして床に倒れていたのは、両腕が無惨な姿に変えられたA。無為転変という能力を持つ呪霊のやったことだろう。

だからコイツは、生きて戻れるか分からないって言ってたんだ。

カウレス「(まだ生きてる。でもどう治す?息はまだできるのか!?)」

「......」

カウレス「......A、家入さんなら何とかしてくれる。頼むから諦めないでくれ。お前は生きていいんだよって、俺が何度でも言うから...」

.→←ハロウィン前日



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作者名:琲世 | 作成日時:2022年2月14日 7時

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