エルメロイ教室のある天才たちの未来 (ページ42)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:397 hit

. ページ42

禪院甚壱｢呪いも知らぬ者を守るとは...愚かだな。｣

禪院直哉｢......死体、見当たらん。早よ捜すぞ。｣

自分より他人、自分より世界。今の行動を見て確信ができた。あれは度を越えたお人好しや。あんなモンが成人なる前に死なんのが頭おかしい。

夏油傑｢ほいさっと...よし、口も縛れた。これで捕獲完了かなー。｣

禪院直哉｢？｣

夏油傑｢馬鹿みたいな理由で暴れてくれてどうも、次期当主の直哉さん。ようやくAを回収できたし、私の手元から離れなくなる。後は私たちで勝手に殺し合わせてもらうよ。｣

禪院直哉｢それは俺の獲物やって、さっき言うてなかったか？｣

｢......｣

妙に加虐心をそそられるというか、俺以外の奴に簡単に泣かされてるのが腹立つというか。

とりあえず今理解したんは、アイツはここで殺さなアカン男。それだけ。

夏油傑｢ダメだよ。この子は私が丁寧に治療して、殺し合いをしないと...｣

禪院直哉｢離せ言ってんのが聞こえんか？ゴミが。｣

夏油傑｢加速の術式か...いいねぇ、殺し甲斐がある。｣