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｢おっと！そう触れるものじゃないよ。ところでお前さぁ、女見て舌打ちした？｣
禪院直哉｢何で術式が...｣
｢発動しないように対策してるんだよ。舌打ちした礼に、これからお前を京都まで蹴り帰そうと思うんだよね。当主として自分を保つにも限界だし、ストレス発散に付き合えよ。現当主様の方が、遠回しに娘たちを気遣っていたぞ。｣
禪院直哉｢クソ女ぁ！！！！！｣
｢視覚共有完了、死ね。｣
一撃の蹴りが重く、受け身の体勢を取る暇すらなかった。
｢転移。それじゃ、ちょっと痛め付けてくるわ。｣
禪院真依｢待って...！｣
カウレス｢あのままでいいよ。本気でキレてる時に止めようとすると、俺たちも彼女に殺されかねないし。それに彼女には英霊がついている。｣
中途半端な阿呆より、殺意が増し増し。その上に女とは思えない力。
｢忘れてた...この歳で転移使うと、骨が軋むんだっけ...｣
呪力がないくせに...それとは別の何かがあった。呪力というものを小さなものだと思わせる強大な何か。
小さい頃に感じた何かと同じもの。
｢立派な屋敷じゃないか。というか...やっぱり魔獣がいる。｣
禪院直哉｢お前がやったのか...！？｣
｢殺す側が殺される側を手懐けると思ったか？場合によってはそうするが、自ら戦力を減らすような真似はしないよ。禪院家より愚かではないからね、小鳥遊家は。｣
里香｢数が多いけど、どうやって片付けるの？｣
｢二手に別れるぞ。アサシンの調査結果によれば、禪院家の忌庫が魔獣たちの第二の巣窟らしい。まずは地上の掃討を、後に屋敷内にある忌庫を探す。この男はどっかに逃げるだろうし、まあ捨て置け。｣
禪院直哉｢んなわけないやろ。ここは俺の家だし、他人に勝手に踏み荒らされるのも癪や。忌庫まで案内したる。魔獣は俺でも倒せんのか？｣
｢無理だからフリーズ頼むわ。魔力消費は極力抑えて......宝石魔術といこうかねぇ。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年2月14日 7時
