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黒閃を三連続で出す？しかも狙って？それは絶対に無理なものだってば。
雨をこの日、この時間に降らせますって言うのと同じだよ？黒閃は技じゃなく現象だから、それは天才じゃないと無理なの。いや、天才でも無理。それを可能にできる人がいるなら...
｢一、二、｣
その人は、化物。
｢三......お前、よく死なないな。｣
真人｢君こそッ...よく狙って出せるね...｣
｢こちとら修羅場の数が段違いなんだよ。呪術と魔法は不可能を可能にする、同一の存在。しかし魔術はそうはいかんのさ。可能を実行するってイメージが強いし。｣
真人｢ならその弓、どうやって出したんだよ。不可能を可能にしてるじゃないか。｣
｢私の投影魔術は本家そのもの。魔力で本質を造った......つまりはハリボテさ。ただのハリボテでは敵も殺せないから、その本質をさらに強化する。変質させることも可能。ほらな？魔術は呪術ではないだろ？｣
会話も難しいし、ついていけないし。
三輪霞｢(ああでも...一つ分かる。Aさんは私なんかを庇ったから、もう体力が限界なんだ。私が何とかしないと、Aさんも私も殺されてしまう。他の皆もトラブルに巻き込まれてるし。)｣
｢さぁて...もう一回やるか。｣
お願い、誰か助けて。Aさんを助けて、外に
？｢お前の理想は、たった今築かれた。友を救いたいのなら進め！マスター！｣
......人に頼ってばかりの私の足は、気付かないうちに動いていた。まるで私の意思ではないようで、でも私の意思みたい。死ぬかもしれないのに、止まろうって思ったことは一度もなく。
真人｢黙って遠くから見てればよかったのに。触れて終わりだよ、君。｣
三輪霞｢宝具解放、弱い自分を否定する。｣
シン・陰流、簡易領域発動。
相手が間合いに入った。攻撃せずとも、入るだけで私は自動的にこの刃を振るう。
真人｢！？｣
三輪霞｢何人たりとも、恩人に手を出すことを許さない。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年2月14日 7時
