召喚の時は来たれり。 ページ12
真人「この子かぁ。ダメだよ?大事な親友を裏切っちゃうなんて、可哀想なことをしたら。」
「......」
気配がなかった。声をかけられるまで気が付かなかった。
三輪霞「水持ってきました...ほあっ!?誰!?」
人間じゃなくて呪霊...特級レベルかもしれないぐらい、体に変なビリビリが来てる。本能がそう感じ取っているからか。
「裏切った?そんなことをした覚えはないな。アイツの暴走を止めるために殺しただけ。もう一度再会したら、もう一度殺す。それよりもお前、傑の仲間?」
真人「......?夏油の言ってるのと違うな。彼女は私の仲間だから、ちゃんと連れて帰るようにって言われたんだよね。なのに君は仲間だという素振りも見せない。もしかして嘘をつかれたのかな?」
「咄嗟にしてはバカみたいな嘘だな...」
特級呪霊に嘘をついたことがバレるのは、傑も承知しているはずだ。では......何のために?
私と呪霊を引き合わせ、何をしようとしている?
「ああ、そういうことか。」
真人「?」
この呪霊は面倒だからって理由で、自由行動を始めかねない。
命令であれば何でもいい。それらしい理由で適当に投げ捨てるのではなく、私に寄越した。今戦えないなら、次戦うまで強くなれという思考の元で。
「三輪、確か黒閃ってのがあったな。」
三輪霞「ありますけど...」
「アレを狙って出す。そうだな、最低でも三回連続は欲しい。呪力の代用品として、魔力を使えば問題はないだろうさ。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年2月14日 7時