姉妹校 ページ2
九月中旬＿＿＿＿京都姉妹校交流会
京都陣営、東京に到着。
｢皆さん、長旅ご苦労様です。荷物が重い方はいらっしゃいますか？｣
禪院真依｢ただの交流会に荷物があるわけないでしょ。その敬語キャラもやめたら？正直気持ち悪い。｣
禪院真依。双子の姉である真希と同じく、禪院家の落ちこぼれ。しかし私視点では両者ともに優れた呪術師に見える。禪院家も見る目が落ちたなぁと、最近はため息ばかりついている今日この頃。
｢ならば通常運転でいかせてもらおう。一日目の団体戦、乙骨憂太は大切な用事を外せず欠席となる。しかして希望せよ、東堂葵！かの者は個人戦で復活を遂げる！｣
東堂葵｢マジか！？｣
｢マジだ。｣
東堂葵。百鬼夜行事件で一級呪霊を五体も倒し、特級呪霊を一体倒した実力者。私はあの日寝ていたけど、もし戦っていれば彼よりは戦果を上げれたと思う。
｢にーしみーや君っ♡お金ちょうだい♡｣
西宮桃｢えぇ...初対面で金貸してじゃなく、ちょうだいと来たか...｣
西宮桃。魔女っぽく見える、可愛い。
究極メカ丸｢こういう女は無視するのが手っ取り早い。｣
究極メカ丸......
｢......解体していいか？君の秘密を知ってみたいんだ。｣
加茂憲紀｢なるほど、噂通りの変人らしい。｣
加茂憲紀。呪術界の加茂家の実力者、あそこは女差別は...ないって信じたい。彼は血を操る術式を持つと聞いていたが、それ以上の力を見せてくるかもしれない。油断は禁物だ。
三輪霞｢ええ...普通に優しいし、イケメンですよ？この前東京に行ったんですけど、転びかけた時に支えてもらって...そのまま階段下までエスコートしてもらったんです！｣
｢君たちの美しい肌に、醜い傷がついてしまうのは耐えられなくてね。これからは気を付けるように、だぞ？｣
三輪霞｢はいっ！｣
三輪霞。ドジ。
禪院真依｢イケメン...！｣
庵歌姫｢うん、私もちょっと錯覚しそうになった。｣
庵歌姫。京都からの引率の先生、故に私のような案内役は不要。
それでも無理やり位置を特定して迎えに来たのは、こうして一人一人の顔を見ておきたかったからだ。
｢いいねぇ。うんうん！保守派の学長より素晴らしい...｣
禪院真依｢...？向こう、何か騒がしいわよ。怪物が出たって言ってない？｣
西宮桃｢本当だ...！でも普通の人には見えないよね！？この辺一帯の人、バッチリ見えてるよ！？｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年2月14日 7時
