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ふとした日常会話から、妙な妄想へと場面が切り替わる。
吹雪のなか、ある施設があった。私はその廊下を歩いていて、毎日最初に出会うのは冴えない男。お人好しのバカだ。
これも妄想に過ぎないのだろうと、今までは自分を保ってきたが...今日はかなり頭が痛い。
｢ちょっ...ごめん、ジュース持っといて。いつもの頭痛。｣
伏黒恵｢大丈夫ですか！？｣
ありえない記憶、ありえない自分の姿。
私が普通を求めていた？普通の生活のために戦っている？
｢......孤独でいいんだよ、私は。｣
伏黒恵｢はい...？｣
｢一人で戦える、普通は求めない、特別であれ、優雅であれ、誰かを救える天才であれ、誇れる者であれ......よし、元に戻った。それで？好きな男のタイプだっけ？｣
東堂葵｢おう。｣
｢あんな妄想の中に出てくる、冴えないお人好しじゃない。キャリアがあって、何においても優秀で、この私と同レベル...それ以上の天才だな。この私を越えれないのなら、男として価値はない。｣
東堂葵｢そうか...ん？スタイルは？｣
｢あ？普通以上でいいよ、普通以上。私が求めるものは強さだ。我が小鳥遊家の利益として、死ぬまで働いてもらいたいわけさ。我が小鳥遊家の存続のため、死した父のため！私は今代で小鳥遊家は栄える！｣
釘崎野薔薇｢(えっ、裏でそんな野望抱えていたの！？)｣
｢強いて言えば...東堂、貴様のような肉体こそ理想だな。｣
東堂葵｢ほう...いい趣味をしているな。小鳥遊！俺と戦え！｣
｢やるかぁ！高田ちゃんライブまで時間もあるし、たっぷり楽しもうぜ！｣
伏黒恵｢(そして趣味が共通している...！？)｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年2月10日 21時
