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「......なんだ?」
里香「Aさん!船まで走って!!!」
気持ち悪い気配、匂い、なのに否定できない愛しい存在。
あの時に限った話だけど、私たちは互いを理解し、尊重し、時々喧嘩をして、こっそり酒を飲んでみたりして...そんな悪ガキ同士でも仲が良くて、殺すときに涙を流してしまう。
そんな、そんな愛おしい君がいる。
「傑ッ!!!」
夏油傑「おや」
乙骨憂太「マスター!逃げるんだ!」
まずはあの奇妙な箱、もとい怪物を殺す。
ネロ「ッ...!」
夏油傑「いいねぇ、まずは君を向こうにつれていこうか!二人きりじゃないと邪魔がッ」
今は過去の因縁どうこうじゃない。今の縁を大切にして、世界の未来のため、自分の得のため、後は彼らの未来のため。そのために動き、自分の命を消費し、最後にようやく縛りから解放される。
「私の共に手を出すなよ...鈍間がッ!『
全神経に集中を研ぎ澄ませ、確実に、範囲を保ち、すべての怪物を木っ端微塵にする。飛んでくる泥すら、最初からこの世界にはなかったものと断定するほどに潰した。
周りが驚いている。うん、正直自分も驚いている。乙骨憂太と融合していない状態で、私は確かに宝具を扱えた。いわば、現在の私はグレイと同じような状態にある。
天才なんかじゃない。チートなんかじゃない。
「......カウレス、私を支えろ。まずは船で例の場所まで行くことを、最優先とする。」
カウレス「ライダーはどうするんだ!?」
里香「一応マスターに伝えたけど、私が憂太を乗せていくから!遅くなるけど必ず合流する!早くここから離れて!」
マシュ「......加勢に、」
フラット「いやー...あれは無理だよ。あの二人の戦い、次元が違いすぎる。ちょっとでも近付いたら指チョンパは確定かな?」
アイツと決着をつけるのは、今じゃ、ない。
「いつか...絶対にブッ殺す...」
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年2月10日 21時