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眠る前にもう一度魔眼を使う。作用覚悟、説教覚悟で。
この時ばかりは使って良かったと思う。現状で最悪の未来が確定してしまったことで、彼らが発った後にこっそりと部屋から抜け出した。
｢棘...お前もだったのか...｣
場所はこの城、目的は私の殺害とカルデアの殲滅。
狗巻棘｢毒の味はどう？｣
｢...やっぱり、私に仕込んでいたのか。｣
狗巻棘｢仕込んだよ。そうじゃないと勝ち目ないし、殺せないし。憂太を解放してくれよ。｣
｢かい...ほう...｣
私を殺し、乙骨憂太を解き放ち、夏油傑に乙骨憂太の魂を捧げるつもりなのか。大方そんな感じだろう。そうでなければ、私を殺してでも解き放つ理由がない。
｢いいや...死ねないなァ。絶対に...絶対にッ...｣
狗巻棘｢夏油さんが相手なら、おとなしく死ねる？｣
夏油傑｢死ねるだろうさ。親友が相手なんだから、彼女も潔く死を受け入れてくれるだろう。後は二人きりで話し合おうか？元親友。｣
狗巻棘というローマの門番、夏油傑というマスター。
......どちらを殺すべきか、誰もが明確に理解している。
夏油傑｢獄門疆の開門準備に移る。棘、彼女を足止めしてくれ。封印したら先生の元へ戻らなくてはね。｣
｢里香、いつも以上に本気を出せ。お前の速度なら、コイツらから距離を離すなんてお手のものってヤツだろ？｣
里香｢分かったよ。憂太が望まないことは嫌い、だから貴女に従うって決めた。｣
｢......それでいいか。カウレスたちの元へ逃げるぞ！｣
カウレス｢本当にダレイオスが出てきたな...しかもAの下手な絵と同じ特徴があったし。｣
藤丸立香｢さすが先輩ですね。｣
カウレス｢いや、あれは絶対に尊敬するな。目つけられたら死ぬぞ。そろそろ行くぞ、フラット！身体強化でこのまま呂布とスパルタクスのところへ突っ走って、その後にブーディカを助ける！｣
フラット｢捕虜って聞くと、Aが聖杯に飲み込まれたことを思い出さない？｣
カウレス｢それは忘れとけ！！！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年2月10日 21時
