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もう二度と、同じ間違いを繰り返さず。 ページ2

藤丸立香「ガンド...!」

カウレス「ナイス、藤丸!俺はこのまま乙骨の支援に向かうけど...」

乙骨憂太「そこにいて!魔力供給をするだけでいい!」

カウレス「...!」

船も壊されたらダメだ、聖杯に辿り着くための力が消えるかもしれない。一つ一つの縁を繋いで、掴んで、絶対に離さない。僕が無理やりすべての可能性を繋いで、掴んで、死にかけている君を離さなかったように。

乙骨憂太「......」

そこにリヴァイはいなかった。ユージオも、ゾロも、何もかも。

彼女を救う可能性は断ち切られていなかった。僕という別世界の可能性だけが、そこにあった。

乙骨憂太「離さないし、あなたは他の誰にも殺させない。」

夏油傑「やってみろよ、猿が。」

あの夏油傑は本物だけど、呪力はない。能力もすべて引き継がれている可能性がある事だけ、忘れないようにすればいい。その気になれば数で押し潰される事も。

「里香、このまま走って。マスターを助けたら船に向かうよ。」

里香「分かった!」

夏油傑「行かせるか...!屍、あの少女を殺せ!!!」

やっぱり。

能力に相違がないのなら、デメリットもある。

乙骨憂太「僕の前で出しても無駄だよ、それ。」

夏油傑「...すべて破壊された...?いや...そうか、この男...!」

乙骨憂太「個々の能力は大事なものだ。それを失ったら...二度と手に入らないよ。もう一つ、やっぱり偽者は弱いんだね。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年2月10日 21時

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