及川くんもかっこいいよ！

3・座席団欒 ページ3

彼の周りには人が集まった

『どこからきたの〜？』

「地元は東京！親の離婚でさ〜！まいったよね！」



女子が例外なく彼の周りへと集まる

その中心にいる彼は、女子と並んでも群を抜いて可愛かったが、れっきとした男である




及川「ふーん、まあ及川さんの方がイケメンだし」

花巻「見ろよあれ、まじで美少女すぎねえか？」

岩泉「現にいつも集まってくる女子が全員あっちに流れてるじゃねえかボゲ」

松川「イケメン転校生って肩書きが主人公だね」

及川「ふーーーんだ！！！！！！！」



彼らと同じように、転校生を観にくる他クラスの視線が一同に彼、北村Aに集まった



『部活とか入る？うちのダンス部きてよ〜♡』

「んー、まだ未定！ダンスはやらないかな(笑)」



『どの辺住んでるの？』

「すぐそこ！ちょー近いよ！」






『か、彼女いるの？』


ありきたりな質問が続く中、
誰かがやっと口にした誰もが聞きたかった質問

その途端クラスが静まり返った

全員、聞き耳を立てていたのだ





「彼氏も、彼女も、いたことあるけど今はフリー♡」

『！？！？！？！？』





その場の全員がまた生唾を飲み込んだ



「あーれ！」


静まり返る教室に、張本人の声が響いた


花巻「…こっち見てね？」

松川「及川じゃない？」

岩泉「それにしてもイケメンだな」


「イケメンさんだ！」

及川「は？」


女子の人混みをかき分けて四人の元へ歩く




「かっこいいね！その俺のこと気に入らない目もめちゃくちゃ気に入った！仲良くしてもらっていい？」


及川「は？？？」




全校の腐女子のみなさん、お待たせしました

4・部活動→←2・初日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す