白百合が染められるまで ページ38
白百合のように無垢で、何かを疑うことを知らないような女性。
聖杯に従って、あるものを使えばこの通り。彼女の外見の老化のみが進み、何れは足腰も立たなくなる。今度はその中身さえも蝕む。
ナイチンゲール「......レイシフト先が、ある宗教団体の寺とは......適性が出たのは助かりますが、急すぎて怪しいですね。」
「...ごめん、耳も遠くて...」
現在の彼女の外見年齢は46。病が進んでいる。彼らはどう治すべきか分からず、その正体さえも突き止められず、いっそのこと特異点の者に頼むしかないと決断するだろう。
?「ようこそ、えっとー...サイトウさんでいっか。」
ナイチンゲール「ナイチンゲールです。」
?「サイトウさん。」
ナイチンゲール「ナイチンゲール。殺してでも治すべきですね、あの人の耳。」
「一般人は本当に耐えられないから、っ...」
ナイチンゲール「...マスター!?」
それでいい。女神が遺した災厄は、あの程度では終わらないと知れ。
夏油「私の名前は夏油傑。君、憑かれているね。この先にある私の寺で祓ってあげよう。」
「...憑かれて、いる...?」
ナイチンゲール「それはありえません。あなた、呪術師ですね?こちらにも二名いますが...」
夏油「だとしたら、彼らの目は退化してしまったのだろう。私にはよく見えるとも。何故お前は歳をとっても、そのような美しい美貌を保つのかって...そんな言葉を吐きながら、君を呪い続ける呪霊の姿が。さあ、おいで。私が祓ってあげよう。」
これで準備は整った。
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月29日 20時