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セイバー「貴様ッ...クラスはなんだ!?ルーラーの報告にはない事例は認めないぞ!」
オベロン「......ん?なるほど、ルーラーは昔から裏切ってたわけだ。半神を一人で喰らいたいとか、俺たちを本気で愛しているとか。そんな理由で僕の正体を明かさなかったんだね。」
セイバー「!?」
オベロン「別に教えたりはしないよ。クラスが分からない以上、君たちは僕に容易に手出しはできない。対して僕は、マシュという最高の盾の後ろから自由な攻撃ができる。これでチェックメイトだよ、セイバー。」
アーチャー「セイバー!下がって!!!」
五番目に席はあっただろうか。なかっただろうか。
この事を知るのは本体のみ。だが本体はその情報を吐かず、別のビーストの名を頂戴するのみだった。頂戴し、自らビーストと偽るだけの愚か者。
であれば、我らはその偽りを破壊する。ビーストVの席に共に座り、他のビーストを殺してやろう。
愛を知らぬ獣同士、我はアーチャーを愛する。そうすれば......もっとビーストとして相応しくなるだろうか。
セイバー「......アーチャー、目を覚ませ。何故寝ている?なあ、アーチャー。」
アーチャー「......寝て......ない、」
セイバー「寝ようとしてる。目も赤い。」
ランサー「ランサー、ただいま到着した!......アーチャー!?」
アーチャー「わたしの、いとしい、あなた」
人など愛するものか。消えてしまえばいい。
なあ、アーチャー。
セイバー「カルデア......我らの愛を、よくも破壊してくれたな。我らは殺し合わねば何も証明できない、愛も理解できない。我らは愛を知りたくて、アーチャーと共に愛し合ったというのに。」
ランサー「私は下半身を、」
セイバー「我は上半身を喰らおう。ああ、アーチャー......」
死体を喰らい、涙を流す。こんな時に我は知るのか。
セイバー「(これが...愛ゆえの涙...)」
オベロン「マシュ!同時に攻め」
マシュ「......」
オベロン「......マシュ?」
マシュ「邪魔をしたら...今度こそ...」
邪魔をしたら、今度こそ我らは奴らを喰らい尽くす。
この力すべてを使い果たしてでも、あの胴体に風穴を。
セイバー「......美味であった。アーチャー、お前との愛を我は忘れぬ。故に奴らを最後までいたぶってやる。死なせぬ、生かして捕らえる、喰らう。それが我らのアーチャーへの手向けだ。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月26日 18時