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キャスター「......凍えてきた?どう?指は切れそうかな?これも私の魔術なの!すごいよねぇ、たくさん本体に魔力を分けられたから、私ってば秀才なの!怖いなら助けを呼んで?すぐに助けてあげるからね!」
「助けても...喰うくせに...」
キャスター「えー?......ああ、そういえば言ってたっけ。じゃあいいや、先に君の骨を貪っちゃお。」
地下と地上の行方が分からない。
キャスター「...あれ?カルデア通信機が機能してるじゃん。もっしもーし!」
『全英霊を送り込む準備は!?』
『全員バラバラです!紗智、こっちは少し大変!手伝ってー!』
キャスター「は......全英霊を送り込むって?」
『大正解!...あれ?これ敵に知られちゃった?どうしよう!?』
『知られたところで計画を進めれば問題ありません!A、ちょっとそこで祈っといて!神様の祈りがあるだけで、奇跡っていうのは起きるものなんですよっ!』
喉が凍る最中、少し目を瞑ると何かが見えた。
......もしも、もしもこれが奇跡なら、これが未来なら。
「助けて...ください...」
キャスター「...おや?ようやく私にすがりました?」
「お願いします...どうか...」
キャスター「了解!アサシンがいるであろう層に転移し、早速二人でいただきましょーっ!転移っ!」
それを信じる価値なら、ある。
キャスター「......アサシンが、死んでる。でもビーストになれたのね。よかった......アサシン、どうか安心して。この子を苦しみから解き放つために、私は一人でこの子を食しましょう。」
「...あ」
青い星だ。こんなにも薄暗い地下なのに、こんなにも綺麗な星が見えるだなんて。
キャスター「いただきまーす♡」
あの星に手を伸ばせたなら、よかったのに。
アルトリア・キャスター「この層の担当を担えてよかった。おかげでマスターの救出にも専念できます。」
キャスター「知ってるよ、そこから来るっていうのは。『
青い星は急速に接近し、キャスターが展開した盾を一瞬で砕いた。
......そうだ。あの青い星は、暗い場所でもよく見えるものだったな。
アルトリア・キャスター「敵からマスターを引き離しました。鍵開けの魔術は得意ですが...これ、解けますかね。」
「......多分。」
アルトリア・キャスター「それなら後回しで結構。マスター、このまま地上まで飛びますよ。天井があろうと、貫通すれば問題はありませんから。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月26日 18時