検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:612 hit

終わりを告げる女の声 ページ39

アルターエゴ「我ら八つの命、ここに。」

女神「......この半神を捨てます。索敵から逃れた三人の英霊を殺してきなさい。」

ブリテンのように大きな穴、でも底は見える。寿命を全うした人たちと、ゴミ。

女神「間違いなく死ぬだろうから...先に言っておくわね。勝手に絶望した私の半神。あなたね、ずっと幻術に思い通りに操られてたのよ。あんなに気持ちよく声を上げている横で、春は本当に酒しか呑んでいなかった。」

「...え?」

女神「孕んだのは本当よ。五人目があなたに美味しい薬を飲ませたんだから、勝手に孕むのは当たり前。それじゃ、せいぜい魔獣を産んで使命を全うしなさいな。」

「待って...嫌...だ、だれか」

飛べばいいのに、羽は現れなかった。狐にも何にもなれなかった。

「(死ぬ)」

そう時間もかからないうちに、私の全身は底に叩き落とされた。



「......しんで、ない。生きなきゃ...生きたいよ...」

オベロン「マスター!」

「産みたくない、産みたくない、産みたくない...ヴぉぇッ...」

吐き出したゲロの中から、変なものが動き始める。これから何度も吐き出す。何も考えられないまま吐き出してしまう。

オベロン「...そんな。マスター!もう少し耐えられるか!?モルガンがまだ土産を残してくれていた!このまま上に上がれば、モルガンの魔術に助けられた藤丸、マシュ、ウツリ、キリシュタリア...それからサンソンに会える!」

「役立たずでごめんなさい...よがっていません...あなたの男で気持ち良くなってない...私は一度も、そんなことはしてない...許してください...!」

オベロン「...先に魔獣を掃討しないと。マスター、僕が戻るまで正気を取り戻せ。保ってくれ。すぐに終わらせてくる。」

.→←.



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。