検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:620 hit

. ページ27

「...おべろん、もるが、」

モルガン「しっ。......やはり、な。女は一定の歳になれば必ず孕み、子を産まなければならない。男として産まれたなら、永遠の労働が約束される。女として産まれたなら、赤子の時点で遊廓送りが約束される。荊軻、マタ・ハリ、虞美人......あの三人を追うぞ。」

ホームズ「カルデアとの通信は途絶していない。三人の居場所が分かるまで、しばらく待つとするか。......マスター、どこか休める場所を」

「ここで...いいよ...」

ホームズ「彼らに対して失礼だが、死体だらけの場所では不衛生すぎる。」

オベロン「死体の近くではあるけど、比較的整ってる場所ならあるよ。」

「...じゃあ...そこで、休もっか。」



虞美人「戻ってきたわよー...ん、マスターはちゃんと寝かせてるわね。荊軻なら見つかったわよ。今、マタ・ハリと一緒に敵地へ潜入中。敵地というより...この特異点の、本当の街?」

ホームズ「こことは別の場所があるのか?都市の周辺は、何もないように見えたが...」

虞美人「それがあったのよ。この先の二つの丘を越えると、壁に囲まれた遊廓があってね。マタ・ハリだけ門番に見込まれて、そのまま遊廓へ連行。私は...何故か男と間違われたのよね...」

オベロン「ああ、見た目が小さいから。」

虞美人「何がよ!!!とにかく、マタ・ハリと荊軻は今も無事よ。しばらく監視したけど、二人は同じ店で働いているみたい。そこの女将さんがいい人だから、今すぐ男に抱かれるなんてことはないわよ。」

オベロン「ならよかった。どうする?誰か一人残って、マスターを匿うか?」

ホームズ「...まだ逃げの条件が分からない。マスターを一人隠すことが、逃げに分類される可能性もある。彼女にとっては刺激的すぎる光景だが、このまま連れていくしかないだろう。」

虞美人「同感ね。モルガンは?」

オベロン「カルデアからの連絡を待ってるよ。虞美人の帰還と今の情報を聞いて、方針でも変えてるんじゃないかな。カルデアとの通信手段を持つのは、ホームズとモルガンとマスターのみ。通信手段がないなら、単独行動はなるべく控えてくれよ。」

虞美人「そうさせてもらうわ...マスターが起きたら教えてちょうだい。これからの方針とか、私から詳しく伝えるから。」

.→←壁の外側で



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。