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「...ん?壁画?」
パーシヴァル「そちらが気になりますか?先ほども皆様が気にしていたものですね。」
六人の妖精、一匹の大きな獣。お祭りをしているような......この獣はいったいなんだろう。実際にいたらとても愛らしいんだろうなって、そう感じさせるような絵だ。
滅びたオークニーの跡地から、この壁画が運び出されたんだとか。これを運んだロンディニウムの騎士なら、この壁画を知っていたのだろうか。
「この大きな獣が、"奈落の虫"?」
パーシヴァル「そう呼ばれてたらしいですね。......それを聞いて、キリトさんとギルガメッシュさんは気絶してしまいました。」
「えっ...」
二人はもう一つのブリテンを、無数の可能性の一つにあるブリテンを知っている。彼らはこの秘密を知り、それを封じられた者?
......あくまでこの世界は、その世界の民に委ねるものとする。そういう意図で封じられた可能性が高い。
「けるぬん、のす」
パーシヴァル「え?」
「......作戦室に行きましょうか。ごめんなさい、変なことを口にしてしまって。」
キリト「スプリガン...やっぱり貪欲だったな。予言の子を口実に、スプリガンは妖精たちを抹殺して土地を取り戻そうとしている。休む暇はないとは思うけど、お前も頑張れよ。」
「はい。......キリトさん、オベロンって素敵な人ですよね。」
キリト「あー、あれはダメだ!家賃も払わないクソニート系統は、結婚しても後悔するぞって予言がある!」
「予言というか、そう言い聞かされたっぽいですね?」
キリト「まあな...そんなことを言ってた女は、そのクソニートといつも笑顔で話していた。三人の旦那と一人の妻、とても後悔しているようには見えなかったよ。」
「......じゃあ、やっぱり」
キリト「だけどオベロンはダメだ。最高級の人でなしってことは、俺にだって分かるよ。......その恋の呪いは、俺にも解けない最悪の呪いだ。君は本当に好きだと感じた人の手を掴み、その人に遠くまで連れ去られた方がいい。その方がずっと幸せだよ。」
「ロマンチックですけど...うん、そんな人がいたらいいですね。キリトさんはしてくれないんですか?」
キリト「まだ結婚もしてないし産んではいないけど、妻と子供がいるからな。」
「...???」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月21日 0時