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ノクナレア「...全く。話はここまでね。どこへなりとも行きなさい...って言いたいところだけど、」
「?」
ノクナレア「......ティターニア様。どのような立場であれ、すべての妖精はあなた様の覚醒をお待ちしております。すべてが紡がれた時、あなたは災厄として生まれ変わる。しかしそれはブリテンを滅ぼす災厄ではなく、ブリテンを護るための厄災。もう話なら広まっています。キャメロットで厄災へ成り下がったのでしょう?」
「...だからって、私は厄災なんかになりたくない。少なくとも私の命を救ってくれた誰か......もう記憶は薄れてしまったけど、彼らに誓って私は人で在り続けます。」
ノクナレア「ティターニア様...あなたは凛々しく、強い。だから怖いのです。どうか道を見失わないで。あなたの星を見失ってはなりませんよ、ティターニア様。」
「私の...星...?」
オベロン「よいしょっと...もう少しでロンディニウムだよ、A。足はもう動かせそうかい?」
「いえ...今は両腕も痛くて。オベロン、私なんかを抱えてくれて、本当にありがとうございます。」
オベロン「ティターニアの頼みなら当たり前だろう?ロンディニウムには円卓軍がいる。厄災を祓ったアルトリア、そのご一行様なら簡単に受け入れてもらえる。」
「...記憶のない私も、あなたは受け入れてくれるんですね。」
オベロン「当たり前だよ。君とは長く旅をしてきたんだからね。」
「......オベロン。本当にありがとう。ねえ、ロンディニウムってどんな場所なの?」
オベロン「2000年以上前、モルガンが女王となる前の話だ。ここでは5の氏族たちが平等に生活し、領主には人間が選ばれていたとされる、ブリテンにおいての最大の都市だったんだよ。それも内側からの悪意に食い破られ、滅んでしまったけどね。」
「...そうでしたか。」
オベロン「どこか座るかい?ガレスが水汲みに行ってる間は、気を張らなくても...」
サンソン「それなら僕が背負ってあげますよ。やっぱり軟弱妖精王は頼りになりませんね。」
オベロン「あっはっは!彼女も男ばかりに背負われては、足のリハビリにもならないだろう?大地に足をつけることから始めて、そこからまた歩けるようにしないと!どっかの処刑しか脳のない男と違って、僕は気遣いができる王様だからね!」
サンソン「僕はその処刑を廃止させるために...」
高杉晋作「......また言い争ってる。方向性変わってない?」
ギルガメッシュ「放っとけ。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月21日 0時