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「...あっ、橋...」
オベロン「僕が抱えてあげよう。それとも一時的に歩けるよう、自分で魔術を使うかい?」
「はい...コンっと狐に変身します。最小サイズの15cmですが、どうかご勘弁を...」
藤丸「うん、無理はしないでね。......橋は壊れてるから...馬車はここまで?」
レッドラ・ビット「いえ!私も最後までお供いたします。皆さんに置いていかれるくらいなら、ここで皆さんを倒して帰りますよ!?」
「一歩間違えるとヤンデレというものですね...どうやってこの涙の河を越えるべきか。」
高杉晋作「涙の河?」
アルトリア「ドラケイの河です!私も詳細は知りませんけどね!」
「妖精亡主、ドラケイ。かつては水の聖杯と呼ばれた大妖精です。その方の特性は...向こうにいる妖精を見ればわかりますよ。ほら、橋のたもとに集まっている妖精。」
銀の斧を欲しがると、河から流れてきた斧を見て一目散に飛び込む妖精。虹色の髪飾りを欲しがると、河に飛び込みたくないのに引きずり込まれる妖精。
それがこのドラケイの河、妖精たちの命を奪うドラケイの河。
レッドラ・ビット「すみません。皆さんをここに置いて実家に帰っても?」
「死ぬときは一緒ですよー♡ドラケイの河がどういったものか、これでよく分かったかと思います。その人が欲しいものを河に呼び寄せ、取ったら最後には、河に引きずり込んで殺してしまう。この橋もドラケイ対策で架けられたものでしょうが......雨の氾濫とモースのダブル攻撃で破壊されたんでしょうね。」
オベロン「ちなみに跳んで渡る、なんて方法も無理だ。河に流れる宝物をわずかでも見たらアウト、河にドボンだよ。」
ギルガメッシュ「フッ...この我を甘く見ているようだな?我はこの世すべての財と宝を手に入れた男!欲するものなど何もないわ!」
オベロン「あるんですね、分かります。よく理解したよ。」
「仮に欲しいものが流れてきたとしても、それは命と引き換えにするほどではありません。私たちはこのブリテンで戦わなければならない、という目的がある。強い意思がある。ドラケイとの根比べになりますが、迂回するよりはマシなものかと......」
ガレス「アルトリアさんのぬいぐるみだー!」
「早速死者が出たぁ!?根比べしろって言ったじゃん!!!ガレスちゃんってバカなんですかぁ!?」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月19日 21時