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オベロン｢今日もお疲れ様。君たちの仲間のところまで......そうだな、明日か明後日には合流できるかな。今夜はここから離れないから、安心して眠るといいよ。ここには獣も来ないからね。｣
｢...ありがとうございます。二人はすぐに眠るのですね。｣
オベロン｢そのようだね。......君も疲れただろう、早く眠りなさい。｣
三日目、もうすぐで四日目。私はまだ何も思い出せない。彼らはその欠片をようやく思い出してきたのに、私だけは何も思い出せない。大切なことをしたかったのに、それが何も。
......もしかして、私はそれすらも放棄したかったの？だから思い出せないの？
オベロン｢...立てるかい？僕と手を繋げる？｣
｢は、はい。｣
オベロン｢なら踊ろう！夜明けまで踊って、今晩の嫌な気持ちを全部吹き飛ばしてしまおう！｣
｢踊る...私、何もわかりませんが...｣
オベロン｢大丈夫だよ！僕がリードしてあげる！｣
彼はそんな私の気持ちに気付いているのかな。私のことを気遣ってくれてるのか、それとも自分が踊りたがってるのか。
｢......ありがとうございます、オベロン。私は誰かに本当の名前を教えられても、ティターニアと名乗り続けるでしょう。自らの使命を思い出す、その日まで。これは私の我儘なのですが...｣
オベロン｢ん？｣
｢あ...いえ、なんでも。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年12月18日 10時
