我が愛する主君、その輝き FGO×ジャックジャンヌ (ページ40)

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？｢うう...寒っ！目は覚めた？ティターニア。｣

｢......それが、私の名前？｣

？｢仮の名前だけどね。今晩は野営になるけど、しばらくは寒さに慣れてほしい。カルデアのマスター。｣

頭が痛い。ティターニア？カルデア？それってなに？それに彼は......誰？

｢...！｣

？｢一応、僕のコートで包んであげるよ。......いや、貸してあげる。彼女も目を覚ましたことだし、僕はブランカと偵察に行ってくるよ。明日の朝には戻るから、その肉を食べなさい。他の二人も目を覚ましたら、ちゃんと分けてあげるんだよ。自己紹介はその後で！｣

優しい王子様。私にはそういう感じにしか見えない。

｢ッ...！｣

壁を越えた。誰かが、倒れた。倒れて、暗くなって、どれだけ目を覚まさなかったんだっけ。

私には大切な人がいた。それもたくさんの。ああ、思い出せない。

｢......いただきます。｣

今は生き延びなきゃ。少しだけ肉を食べて、後は名前も知らない二人に分ける。

私に残された、唯一の優しさ。