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聖杯を掴んで離さず、暗い泥の中で一人きり。その泥は一方的に増していくのに、聖杯だけは輝きを放つ。

だから離したくないの。これを離してしまったら、私はまた一人きりになってしまう。

アンデルセン「ほら。」

「......?」

聖杯が私の手から落ちる。暗い暗い闇の中で、より一層美しい輝きを見たから。

アンデルセン「ランタンだ。魔術で灯したものだから、カルデアの電力がある限り永遠に途絶えることはない。これで満足か?この怖がりめ。」

「らんたん...ありがと、アンデルセン。とても嬉しいわ。」

暖かい、安心する。思わず聖杯を捨ててしまうほどに。



藤丸「いいの?」

?「うん、あげる。とても綺麗なものを、もらったの。私の泥、少しは消えてくれそう。」

マシュ「......よかったです。先輩、また現実で会いましょうね。」

「うん。ばいばい、きみたち。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月18日 10時

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