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叶「...あれ?葛葉も参戦してる。」

葛葉「銃撃戦なら俺も参戦しないと意味がないだろ?で、コイツ......コイツ様、誰。」

「(丁寧に言い直した...?)」

叶「何かやられちゃって、その拍子に僕たちを叩き起こしたって感じ。配信準備する?」

葛葉「配信できるのは本人ぐらいだろ。俺たち偽物は、残骸として空気のようにふわふわするだけ。......ヤバい、今の俺カッコいい。」

叶「どこが?とりあえず僕は...オクタンでいいや。」

葛葉「俺はレイス。女...じゃない、名前は?」

「Aだけど...」

葛葉「オッケー、俺の財布はどれ操作する?」

叶「人権消え失せてんねぇ。」

「人権が消え失せたのは慣れたけど...」

葛葉「エ゛ッ」

「このメカをやる。」

葛葉「......全力で援護するんで、よろしくお願いしまーす。」

「?」



叶「一発目でチャンピオン...えっ、君才能ある?」

「わっかんない...この二年でやったゲーム、スマブラぐらいだからなぁ。生まれてから一度もゲームなんてしたことなかっただけで、案外才能あるのかも。」

葛葉「もしかしてガリ勉?」

「親に部屋に閉じ込められてた。魔術さえ覚えれば出してもらえるかなって思ったけど、病院で殴られたときに確信したよ。私の親って救いようがないなーって。」

葛葉「親御さん戦国時代に生まれた?」

「生まれてたらノッブが処刑してるって。叶、もう一度やりたい。あのNPCも強くてちょうどよかった。」

叶「いいよー。じゃあ次はメカさんの特技とか教えてあげるからさ、ちょっと練習してみよっか。サポートに特化したのが二人いると、僕も攻めやすいし。」

葛葉「俺も猪なっていい?」

叶「Aちゃんが強くなってからね。」

.→←六章:データの住民



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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月5日 16時

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