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整った毛、狼の速度。白い犬ではなく狼、それが私の新しい姿。

「クゥン...♪」

藤丸「酔ったから待って...はい、ドッグフード。」

「......そんなものでこの形態を保てると思うの?プリン五百個を捧げて初めて、一時間保てるんだよ?」

藤丸「消費激しすぎだろ!!!」

狼になると人間性は消えかけるけど、その代わりいつもの甘えたい気持ちが表に出てくる。

今日は覚悟を決めよう。200年程度、前にも耐えれたから。

「はい、藤丸が最後!」

藤丸「もう......ここまで送ってくれてありがとう、A。今の時間は...午前の9時55分か。Aもこっちに...あれ?」

「......私だけこの先の境界を越えられない。ここを越えた君たちも、リンクを開始しない限りこちらに来れない。この五分の間にコンソールにも迎えない、わん。」

藤丸「A...待って。」

「よかった...何事もなく終わって。みんな助かったし、救えたし。今ここで自 殺したって、全感覚遮断で200年を過ごすことになるんだって。それなら感覚があった方が楽だし。カストロとパラケルススは助かって本当によかったよ。二人まで200年も生きるとか、ちょっとキツめでしょ?」

パラケルスス「...マスター、今すぐこの見えない壁を壊してください。」

「これはゲームと現実世界の境目。普通に無理だってば。」

パラケルスス「早く!!!」

「9時59分、もうすぐでお別れ。」

向こう側は海、皆は菊岡さんとやらが用意した船の上。

「......マジで疲れたのにさ、またこんな可愛らしい狼に戦わせようっての?」

虎堂「先に向こうに戻った、我が妻に土産を届けなくてはならない。俺には特別な能力はない。だが、女一人向こうに連れていくのは余裕だ。」

マシュ「先輩!!!早く私たちのところに!!!」

境目は越えられないんだってば。越えたかったら越えてるよ。

「現実の私の治療は任せた。」



ソロモン「......Aもここにいたんですか。」

「あれ?二人も本体が向こうにある組?」

ゼウス「これがあるんだなー。というわけでっ、大切な友達と200年を満喫しましょーっ!」

ソロモン「その血もちゃんと拭いておかないと。A、変なもの食べたの?」

「うーん...変な人間食っちゃった!」

.→←八章:限界加速フェーズ



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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月5日 16時

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