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また屍が積み上げられる。数多ある世界で、本体が失敗して引退する世界線なんて無限にある。

そんな気持ち悪い死体から生まれたのが僕、いや俺だ。こんなやさぐれて、好きだったゲームも剣道も手放して、俺に生きる意味なんて存在しなかった。

死体らしく寝ようかって決めて、せっかく寝てたのにさ。

「助けないと...」

そんな怪我だらけでこっちに来られたら、助けるしかないだろ?



剣持「僕の刀身を折れるなら、それでもいいよ。」

不破「うわっ!?」

剣持「その人をコンソールまで。それが無理なら味方の元へ。......失敗作にも考えることはできるし、泣いている人を助ける脳だってある。アドミニストレータ、僕は案外諦めない男なんだよ。」

アドミニストレータ「......おかしいわね。あなたからは心が喪失したと、そう聞いていたのに...本物の剣持刀也に少し近付いている。」

剣持「本物、かぁ...近付いても一生なれないよ、あの天才には。僕はどこかであったかもしれない剣持刀也として、この刀を一人の女性のために捧げるだけだ。」

不破「......かっけぇ......頑張って、もちさん。また後で」

剣持「後ではないからな。......勝負だ、アドミニストレータ。お前には今世紀最大の侮辱を与えてやるよ。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年12月5日 16時

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