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「...イアソンかカルデアがこの洞窟に来るまで、メディアの結界で守られていたんだね。懐かしい魔力を感じたと思ったら、そういうことか...魔獣も入れないわけだね。」

藤丸「これは...手紙?しかも二つある。」

イアソン「ああ。......A以外は先に出ておいてくれ。オレたちはこれを読む。」

シャルロット「わかりました。それでは皆様、外に出てましょうか!」



手紙...もしも彼らの記憶が正しいなら、これは...

『ごきげんよう、僕のマリーヌ。カルデアの僕は君に酷いことをしてないかい?』

「...すごい。ホログラム...みたいなものかな。」

『本当に君のことを大切に想ってるからこそ、アトランティスの僕に現在進行形で記録が送られてきているんだろうね。たまに思い出すのは、君が僕以外の男に求婚する姿。さすがにちょっと嫉妬してしまったよ?』

「(おっと、こっちも嫉妬系男子だった。)」

現在進行形で記録が送られていたりと、いろいろ例外過ぎる彼の姿。傷だらけのその姿に、少し不安になってしまう自分もいる。このホログラムを作っていた時の彼は、安心して休めていたのか。

『僕はちゃんと休めているよ。...君がこの手紙を読んだとき、それは僕がこのアトランティスの地で死んだときだろう。分かっていたんだ。僕のような英霊が、オリュンポスに辿り着けないことぐらい。』

「そんなこと...!」

『そんなことはない、君ならそう言うだろう。その言葉を言ってもらえると、きっとカルデアの僕も嬉しくなるだろうね。A、僕だけのマリーヌ。君に特別な贈り物を渡そう。』

「...?」

『イアソンとは互いの贈り物を教え合うんだ。他の誰にも教えず、二人だけの秘密にしておくといい。......さようなら、A。アトランティスの僕も、君を愛している。カルデアの僕にも伝えてくれるかい?この地にいた僕という存在がいたことを覚えてほしい、って。...どうか、君の旅に祝福がありますように。』

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年11月15日 9時

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