神の遣いと魔王 ページ15
？｢...黒と白の羽、赤い髪か。｣
｢ぁ......あなた、は...｣
？｢すぐに終わる。｣
...どうしてだろう。彼に安心感を覚える。
キリシュタリア｢さようなら、A。次はオリュンポスで君を迎えに行くと約束しよう。｣
気付けば時間は過ぎ去っていた。
｢ドクター...ドクター！！｣
ローブの男｢近付くな。頭が痛くなる。｣
｢でもっ...｣
ローブの男｢...ああ。お前には特別優しくした。だが今回はたまたまだ、ここで起きた事は忘れろ。船にいるカルデアの連中にも話すな。あの中には、信用してはならない者がいる。｣
｢...え？｣
懐かしい姿。懐かしい声。そのすべては何もかも、彼と同じものだった。彼はもうこの世界にも、私たちの戦いにも興味はないと言う。
でも私に優しくしてくれた。
｢待って...｣
ローブの男｢さっさとその娘を休ませろ。倒れるぞ。｣
マシュ｢......熱反応、完全に消失しました。単独で転移されたようです...｣
信用してはならない者、それが誰なのかわからない。ホームズはカルデアで召喚された時から仲良くしてるし、ダ・ヴィンチちゃんとムニエルも昔からの仲だ。カリナと紗智は私の学友で、ゴルドルフは私たちが信頼する所長で。
シオンも私の友達。ネモもそうだ。みんなみんな、疑うところなんてない。
サンソン｢A、しっかり...！｣
イアソン｢ひとまず撤退だ！Aの白い羽も真っ黒になってきているぞ！？｣
誰も...裏切ってなんか...
サンソン｢理性を保ってくれ！！！｣
｢...大丈夫...私...頑張る、から...｣
？｢それが可能なのは今だけだ。我が女神の名に懸けて、貴様らを逃がしはしない。｣
織田信長｢......ここに残るのは、我とサンソンのみでよい。サンソン、Aをそこで守ってやれ。｣
？｢第六天魔王の織田信長か。俺にも劣らぬ美男子ではあるが...その女にも、我が女神にも似合うまい。｣
織田信長｢名乗れ、不届き者が。｣
春｢俺は春、女神様の夫である春さ。つい先程まで神の遣いとしての現界を果たしていたが、この度はついに人としての肉体を得た。｣
マシュ｢...！｣
春｢安心しろ、海上の時なら今しばらく止めてやる。我が腕に抱かれ、震えて死ね。カルデアの者どもよ。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琲世 | 作成日時：2021年11月15日 9時
