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選ばれたお姫様が目覚めるための口付けを。ほら、そうすれば目を覚ます。
選ばれなかった子は泡になって沈むのです。これも二人が交わした、最初で最後の約束。おとぎ話みたい?当たり前です、今だけはあなたもおとぎ話の主人公。
慎二「...せ、聖杯が二つある!?やべぇよこれ、二回も願いが叶うじゃんか...!」
衛宮「叶わないんだよなー...」
慎二「えっ」
口付けをすればこの通り、お姫様は涙を流しながら再会を......
「遅い!!!」
サンソン「ぐぇばァッ!?」
吉田「(ぐだぐだイベ来やがった...!王子様殴ったよね、今!?)」
ポオ「(せっかく良小説が書けると思ったのに...というよりA、絶望を肩代わりした分は大丈夫か?)」
吉田「(この通り、全然平気...やべ、ちょっと痛いかも。)」
ポオ「(さっさと病院に行け!!!)」
吉田「(いや、私はナレーションを遂行しよう...やっぱり病院行ってきます!!!)」
「......死ぬのも勇気があったよ。本当にこんなところで寝てるだけの存在になるのかって...すごく怖かった。君が綺麗だと思う場所が別の場所だったらと思うと、もっと怖かった。」
サンソン「...聖杯はあと二つ、帰ったらたくさん慰めますよ。いっぱい、いっぱい休みましょうね。」
「うん...」
サンソン「慎二さん、その聖杯をこちらに。」
慎二「...願いが叶わないならいらないよ。なあ、僕たちはお前らのことを覚えてられるのか?」
サンソン「さあ...異世界がその後、どんな結果に至るのか。僕たちにはまだ知る手段がないんです。」
慎二「......」
サンソン「そこでも奇跡が起きるなら...多分覚えてますよ。さようなら、皆さん。A、一緒に行きましょうか。しばらくは僕が担いであげますよ。」
「うん...担いで...」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年11月8日 0時