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気付けば目の前に広がるのは僕たちが消える前にいた冬木、その空中。

ダ・ヴィンチ「そのまま叩き落としてくれ!!!君はAを迎えに行くんだ!!!君なら分かるだろう!?」

サンソン「そう言われてもっ...!」

ダ・ヴィンチ「君が美しいと思える場所だ!!!」

アルジュナを叩き落とし、僕はすぐに冬木の海へ目を向けた。何も見えない、でも向こうで彼女が待っている...そんな気がする。

アルジュナ「私のA...今すぐ迎えに...!」

ダ・ヴィンチ「いいや、させないよ。君に迎えに行かせては、奇跡は絶望に早変わりするんだからね!!」



小鳥遊「失敗した...頑張ったのに...私...」

「...やっぱり、私の体を乗っ取ろうとしてた?途中で何をすればいいのか、分からなくなったでしょ。それが人じゃない君の限界なんだよ。」

小鳥遊「...」

「ごめんね、もう一人の私。それからありがとう。君のおかげで、私はようやく彼と再会できる。」

小鳥遊「そう...ですね。...本体の私、あなたに二つの聖杯をあげます。もしあなたが生きることを選ばれたなら、その二つの聖杯に祈りを捧げなさい。そうすれば三つ目の世界の聖杯はあなたの元へ、最後の聖杯の持ち主がすべてを壊しに来る。ちゃんとやってくださいね、本体の私。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年11月8日 0時

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