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｢う...あ゛ッ...！？｣
ギルガメッシュ｢言っただろう？聖遺物は此処にある、と。それは貴様だ。｣
｢...何を...｣
ギルガメッシュ｢...濃いな。英霊どもに夜の時間を費やしたか？｣
彼のベッドに血が染みていく。柵に固定された首輪、手枷、それから足枷＿＿＿＿最後に私の腹を何度も貫く槍。
ギルガメッシュ｢人間の身でありながら、英霊として在り続ける...か。召喚はまだ先伸ばしにして構わん。今は我と共にあることを喜べ、雑種よ。｣
......そっか。この人、寂しいのかな。
それか...人に裏切られた？飽きた？呆れた？
｢...ッ｣
ギルガメッシュ｢起き上がろうとするな。槍が深く刺さるぞ。｣
｢いい、の...君は...逃げたい...？｣
ギルガメッシュ｢...なんだと？｣
｢連れていくよ...どこだって...逃がす...だから、助けて...｣
私の知る君はそうじゃないんだから。
ギルガメッシュ｢呆れたな。人間風情が、この我と同等でいられると？｣
｢...その証拠に、君は私の隣で寝ている。私を愛でようとしてる。敬われるより、下に見られるより、同等の方が救いはあるんだよ。｣
ギルガメッシュ｢......恥を知れ、小娘。｣
言峰｢ギルガメッシュ、何を｣
ギルガメッシュ｢......殺してしまうところだった。小娘が我を知った気になっていたのでな、奴の知る我がなんたるかを聞かせてもらおうと思っていた。｣
言峰｢...？その姿、まるで拷問のように見えるが。｣
ギルガメッシュ｢この我の怒りに触れた。当然の行いだ。聞いた話によると、コイツは自らを神と名乗っているらしい。｣
｢......｣
ギルガメッシュ｢言峰、この事は他言無用だ。久しぶりにいい玩具を手に入れたのだから、邪魔をするではないぞ。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年11月8日 0時
