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街の人々はキングプロテアに踏み潰され、生き残った者はただ殺戮を繰り返すのみ。

私たちは違えたのだ。聖杯に頼ったが故に、このような末路を辿ってしまった。

禾生「...シビュラシステムさえあれば、この世界は安泰だった...と。」

制御もろくにできない阿呆がサーヴァントを召喚したから、この世界は簡単に崩壊するのだ。だがサーヴァントが存在せずとも、この世界は何れ秩序を失うものだった。遅かれ早かれ、こうなるのが定めだった。

小鳥遊「聖杯は私たちがいただく。」

禾生「......その女が、お前の本体か。」

小鳥遊「私が本物になるための生贄だと認識してほしい。まあ、認識したところで君の死は変わらないが。次なる世界は冬木...そこで待つと、カルデアに伝えろ。」

この世界は放棄する、我々はこの役目を放棄する。



禾生「それが、我々の結論だ。」

サンソン「......Aは、冬木に...」

禾生「贋作は一度自尊心が芽生えた途端に、厄介なものとなる。生きながらにして空っぽだった槙島聖護がその例だ。第四次聖杯戦争、第五次聖杯戦争が同時に行われる。お前たちと言う生贄が捧げられるまで、戦争は終わらない。」

サンソン「そうか。情報は感謝するが、ここで死んでもらう。」

禾生「...知っているとも。それがシビュラの結末なのだから。」

回収失敗。三つ目の別世界、三つ目の聖杯回収へ。→←.



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作者名:琲世 | 作成日時:2021年11月8日 0時

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