. ページ14
街の人々はキングプロテアに踏み潰され、生き残った者はただ殺戮を繰り返すのみ。
私たちは違えたのだ。聖杯に頼ったが故に、このような末路を辿ってしまった。
禾生「...シビュラシステムさえあれば、この世界は安泰だった...と。」
制御もろくにできない阿呆がサーヴァントを召喚したから、この世界は簡単に崩壊するのだ。だがサーヴァントが存在せずとも、この世界は何れ秩序を失うものだった。遅かれ早かれ、こうなるのが定めだった。
小鳥遊「聖杯は私たちがいただく。」
禾生「......その女が、お前の本体か。」
小鳥遊「私が本物になるための生贄だと認識してほしい。まあ、認識したところで君の死は変わらないが。次なる世界は冬木...そこで待つと、カルデアに伝えろ。」
この世界は放棄する、我々はこの役目を放棄する。
禾生「それが、我々の結論だ。」
サンソン「......Aは、冬木に...」
禾生「贋作は一度自尊心が芽生えた途端に、厄介なものとなる。生きながらにして空っぽだった槙島聖護がその例だ。第四次聖杯戦争、第五次聖杯戦争が同時に行われる。お前たちと言う生贄が捧げられるまで、戦争は終わらない。」
サンソン「そうか。情報は感謝するが、ここで死んでもらう。」
禾生「...知っているとも。それがシビュラの結末なのだから。」
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琲世 | 作成日時:2021年11月8日 0時