我が愛する主君、その輝き FGO×ジャックジャンヌ (ページ11)

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巡る季節と終末の都市ページ11

迅｢...分析完了、本体への挿入に成功。目覚めの日も近いな。｣

チサ｢崧...どうしてここまで...｣

迅｢そうしてまで救いたかったんだろう。自分はどのみち助からないんだから、この命は微かな奇跡に捧げたいってことだよ。俺でもそうするさ。｣

チサ｢延命は...？Aならあの子を...｣

迅｢それが心苦しかった。どんなに望まない生活でも、望まない夫でも、それを受け入れるのが世の女の弱さってヤツよ。まだ声を上げれば助けられるが...崧はその声すら捨てたんだ。今は忘れろ。｣

チサ｢......｣

後は目覚めを待ち、彼女の記憶と心が再生されているか確認するだけ。俺にとっては五年越しの再会だ。

迅｢...頑張ったなぁ、A...アルジュナも本当にありがとう。｣

アルジュナ｢いえいえ。...気分転換に、彼女を散歩させてきますよ。｣

迅｢本当か？じゃあ頼むわ。コイツもその方が安心できるだろうし、ゆっくり冬木の街を観光させてやってくれ。｣