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コヤンスカヤ「あら、お話はもう終わりましたか?」
ペペロンチーノ「終わったわ。彼女の中に宿るのはラクシュミーではなくアラクシュミー、それだけ覚えてちょうだい。」
「...うん。」
コヤンスカヤ「まだ落ち込んでるんですかぁ?大丈夫ですって。神に逆らった人たちの中でも、まだ一人だけ生き残ってる。これ以上動かさない方が念のため、ですけどね。あの様子だと、カリと戦ったことすら忘れていそうですし。」
神に反抗する人を増やして、神としての強度を落とす。この手段は失われた。これ以上増やしてはまた犠牲者が増えてしまう。今度こそ、アジャイさんだけではなくアーシャが消えるかもしれない。
英智が守ったもの、蘆屋道満の微かな善が守ったものが消えてしまう。
「...まだ諦めたくない。私、この世界なんか一生認めたくない。」
サンソン「...?A、テンスの花が少しだけ光ったような...」
紙屋「俺も諦めない。藤丸もマシュも、ここにいる全員がそうだろ。コヤンスカヤは?」
コヤンスカヤ「勝手にしてくださいな。私はあの坊主に一撃をくれてやれば、それで機嫌も良くなりますので。...さて、一つ助言をしましょうかね。アシュヴァッターマン、彼こそがこの現状の突破口になりえるかと。その花はこの世界の消滅の直前に、きっと役立つことでしょうね。」
「...消滅する直前に?」
コヤンスカヤ「はい。今のうちにアーシャさんに渡しておいたらどうです?きっと、私にとっては虫酸が走るような出来事が見れますので♪」
「うーん...分かった。アーシャに渡してくるね、みんな。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年10月28日 18時