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カリ・ユガ/末法の悪魔 ページ7

あの時攫えばよかった。

そうよ。そうすればよかった。私は過去に囚われる女ではないけれど、これまで何度義理人情とやらに騙されてきたことか。次こそは......

「カルナの名を騙る女は殺したよ。」

......あの時助けられた恩は、あまりにも大きすぎる。あのまま見つけられたら、私は確実に死んでいた。それに攫ってしまったら、彼女は私との約束を果たせない。

契約なんて一切関係ない、プライベートな楽しみ。それを潰してしまうのはあまりにも惜しすぎる。

コヤンスカヤ「適当な場所を観光しますかね...そうしましょっか。」



「...昨日はあんなにも綺麗だったのに...ダ・ヴィンチちゃん、映像通りの荒っぽい世界だよ。たった一夜にして、この世界のすべてが変わり果てている。」

英智「これに関しては、僕から説明させてもらおうか。君たちはユガについては学んだね?始まりは善意が満ちる世界から、ならば終わりはどのような世界へ?」

『悪意...だね。』

英智「そう、悪意だ。さすがに仕組みの詳細までは理解してないけど、カリ・ユガになれば人の心は荒むんだ。同時に環境も汚染されていく。まさにインドに伝わるユガの通りだよ。それから...今の状況では、君たちの能力も最大限まで引き出せない可能性がある。僕と姉さんは特に困らないけれど、英霊以上を望めない君たちには不利な話だ。」

ガネーシャ「説明どうもッス。ではでは...話の途中で悪いがワイバーンだ!!」

ラーマ「カリだぞ!?」

サンソン「話の途中で悪いがカリだ!!」

『よし!せっかくだし、カリ相手に今の自分の力を確かめておこっか!Aはできる限り彼らの力を引き出せるよう、なんとか最善を尽くしてほしい!』

「了解!骨折なら昨晩治ったし、今日の私は絶好調だ!だけどあまり期待はしないことだよ!」

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年10月26日 9時

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