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虚という残存 ページ19
泣き声が、彼の何かが見えた。
夢か。
カルナ｢...マスター、オレもお前の無事を祈っている。お前たちのサーヴァントであったことを誇りに思う。お前は歩みを止めるな、戦い続けろ。それがお前にとっての死者へ贈る、最高の贈り物だ。｣
...戦い続ける。誰かが消えようと、ずっと歩みを止めちゃダメ。
酷すぎるよ。カルナ、まるで君が死んだみたいじゃないか。
相原｢Aは医務室で寝かせています。後で休憩室まで運びますので、ひとまず心配は無用です。｣
ペペロンチーノ｢そう...よかったわ。虚数潜航を無事に済ませた後だと、どうしてもあの子の容体だけが気がかりだったから...｣
相原｢...怪我の具合であれば、かなり深いものです。たった一人で四騎を...いや。あの神を含めれば五騎でしょうか。彼らと戦った彼女が、浅い傷で帰ってこれるわけがない。北欧のホームズと同じ状態です。あまりにも酷ければ、回復ポッドで数ヵ月は眠るしかないかと...｣
ダ・ヴィンチ｢...無理をさせちゃったね。英智という自称弟の裏切り、そんな小さな傷もいつかは致命傷となる。回復ポッドに彼女を入れてもらえるかな。｣
相原｢了解です。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年10月26日 9時
