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英智｢ん、来てくれたか。明日の度は僕にも同行させてくれるかい？君たちと似た存在である者を探すなら、僕の勘も頼りになると思ってるんだ。｣
｢一緒に来てくれるなら心強いよ。...死ぬと神様の祝福が受けられなくなる。祝福を受けられない者には、怪我を負った生物も含まれる？｣
英智｢ああ。やっぱり姉さんは気付きやすいんだね。良いことじゃなく、悪いことばかり...だから口封じに殺される。だから口封じにどこかへ囚われる。必ず思考を奪われる。僕は君の未来を恐れてしまっている。｣
｢それでも生きていかなきゃね。｣
英智｢...一つだけお願いがあるんだ。僕と君が確実に次のユガを迎えるための、たった一つの方法が。メリットはこの世界唯一の神様に近付けるかもしれない、それだけ。カルデアは虚数潜航というものがあるからいいとして、君にはあの神様の信用を勝ち取ってほしい。｣
｢また変なお願いだな...私はどうすればいいの？｣
英智｢僕に攫われてくれ。｣
｢その役割は尽きたからノー。｣
英智｢そうか...じゃあせめて＿＿＿＿｣
｢......うん、それならいけるかも。君が上手く誤魔化してくれたら、私も確実にあの神様に近付ける。危なくなってしまったら、必ず私を助けてよ？｣
英智｢もちろんだ！僕はずっと君の傍にいたいし、ずっと君を守りたいと願い続けて、英霊になるという道を選んだんだから！｣
｢...一途だね、君は。そういう人が好かれやすかったりするのかな。｣
願った。僕を英霊にしてくれと、そう願った。世界の守護者として生きることを選択した。
そうしたことを一度も後悔していない。渉も、桃李も、弓弦も生きている。彼女も生きている。一人だけでも生きてくれているなら、僕はそれがたまらなく嬉しいんだ。
でも、そういえば......
姫宮｢英智さま！！！｣
桃李はどうして泣いていたんだろう。
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年10月22日 19時
