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アンルシア｢Aは勇者の盟友、私の友達なの。記憶を封印した私を助けてくれて、共に世界を救ってくれた。Aと一緒なら、私はこれからも頑張っていけるわ！｣
エステラ｢彼女は我々の世界で解放者と呼ばれていました。同胞は彼女の友人を攫ってしまったのに、彼女はその世界も救うと言い出したのです。...とても助けられました。｣
サンソン｢...優しい人なんですね。｣
エステラ｢はい。彼女と一緒なら、どんな困難でも乗り越えられる気がします。...でも｣
アンルシア｢私たち...何か忘れているような気がするの。何か忘れる度に、Aの顔が険しくなってたような...｣
キュルル｢それはボクが知ってるっキュ！ボクが何度止めても、Aは何度も時渡りを繰り返したっキュ！人を救い、なおかつ今の安定した未来が変わらないように、Aは休むことなく時渡りを続けていたっキュ！｣
ユシュカ｢...初めて俺たちに会ったとき、泣いていたんだ。生きてくれてありがとうって...｣
｢...｣
ユシュカ｢Aに無理をしてないかって聞いたんだが、俺たちの言葉なんかまるで聞こえてなかったんだ。｣
ヴァレリア｢ああ...殺すに殺せなかった。奴が大魔王になった日だろうか、初めて演説を行った時も突然泣き出したんだ。私たち一人一人の顔を見て、名前を呼びながら。｣
｢君たち、その人はどこに行ったか知ってる？｣
クオード｢ああ...この湖に飛び降りた。ごめんなさい、それだけ言い残して。｣
｢...行くよ、シャルル。｣
サンソン｢ああ。｣
大魔王｢...私の傍にいて...誰か...助けて...｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年10月20日 0時
