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メレアーデ「叔母様!!」

ファラス「冒険者よ、力を貸してもらえるか!?」

冒険者「...分かりました。勇者に誓い、必ずやあの化物を仕留めてみせましょう!」

魔物がいた。その魔物は恐らく、対象の魔力か生命力を吸うことで力が増す魔物なのだろう。

冒険者「...」

マローネはその魔物の力によって意識を失ったが、冒険者である彼女は必死に素材を集め、必死に誰かに頼って...マローネは目を覚ました。



時は過ぎる。マローネは屋敷で倒れた後に城に運ばれており、その城にも例の怪物が出没するようになった。

冒険者「この迷宮...まさか!お父さん!」

パドレとある迷宮に潜入したようだが、その迷宮も人によって姿形を変えるものだったらしく、二人は自分の過去の記憶を目にすることとなった。苦しいだろう。自分と家族が離れ離れになってしまった、あの日を見るのは。

マローネ「恐怖のあまり、時渡りの力が暴走してしまったの...Aだけ...」

彼女が見たのは、その城で怪物が出没したあの日の瞬間だった。赤子だった自分は恐怖から時渡りの力を発動してしまい、一人別の時代へと転送されてしまった。

この時代に来ていたあの日の彼女は、この国の王と決着をつけるために死闘を繰り広げていたらしい。あまりにも近くにいたのに、彼女はその過去を塗り替えることができなかった。

否、塗り替える気にもなれなかったのだろう。塗り替えてしまえば、今の自分という存在は消えてしまうのだから。

マローネ「...Aの時渡りの軌跡を追いましょう。後はお願いします、ファラス。私の力ではあなた一人を送るだけで精一杯なのです。」

ファラス「そんな...!マローネ様!」

マローネ「Aを守ってあげてください、ファラス!」

ファラス「マローネ様!!!」

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年10月20日 0時

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