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ハクバ「キュゥ...キャウ!」

盟友「...ハクバ...お前は...もう逃げなさい。」

イルーシャとナジーンが飛び込んだ光の河が見える。しかもあのときと同じ、彼らの儀式の場。

私は何度同じ時間を繰り返したのだろう。何度裏切られ、何度この手から愛しい命たちを溢してしまったのだろう。

盟友「...やっぱり...あの女は必要だったのか...」

ナジーン「袋小路か?苦しいなら止まっていろ、僕がお前を殺してやるから。」

ハクバ...こんな殺人犯を救うから...

ハクバ「ギ、ァ、ィ、ェ、テ」

盟友「ハクバ...?」

ハクバ「イェ、テ、ゲテ」

逃げて。私が何度も言ったその言葉を、ハクバは何度も繰り返す。私をその大きな口で掴み、少しずつ光の河へと近付いていく。

ナジーン「その体、刻んでやるよ。」

ハクバ「ギャッ...!」

ハクバが悲鳴を上げながら、私を河へと落とした。

バカでしょ。こんなところに落ちたって救いはない、待っているのは死だけなのに。

盟友「...向こうでまた会おうね、ハクバ。」



マーラ「...光の河で釣れるものなんてないよ。」

クオード「やらなきゃ分からないだろ。例えば血まみれのAが連れたりとか...うわっ、マジで何か引っ掛かった!?」

マーラ「嘘でしょ!?」

クオード「よっし...!糸の長さは作った本人も知らず、釣れるものはまさに無限!お前の力を見せろ!普通の釣竿!!!」

マーラ「もっと他に名前はなかったのかな!?」

クオード「釣ったぁ!!!......マジで血まみれのAだ!?なんで!?なんでだ!?マーラ助けてくれ俺もさすがに怖いから!!!」

マーラ「えっと...わ、分かった!とにかくお姉ちゃんを降ろしてあげないと...!」

互いの誓い→←.



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作者名:琲世 | 作成日時:2021年10月20日 0時

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