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トラウマを掘り返されると、どうしてもキツくて。記憶が少しだけ抜けてしまうんだとか。
それにモヤがかかって思い出せないんです。それが私の、小鳥遊の悪いところ。
ダ・ヴィンチ｢レイシフト先設定完了！Aを回収したら、すぐにそこから逃げること！いいね！｣
藤丸｢了解です！｣
紙屋｢あー...薬とかってあるか？A用にちゃんとしたやつ。｣
ダ・ヴィンチ｢それならマシュの盾に収納したから大丈夫！部屋の周りはマグマだって聞いたけど...まあ君たちのジャンプ力なら問題ないと思う！というわけで行ってらっしゃい！｣
マシュ｢はい！行ってきます！｣
見たくない見たくない見たくない見たくない......これは悪夢だ。誰の姿も目にしたくない。私はもう、ここで一人でいたい。
マシュ｢先輩っ！！｣
一人で。
｢...｣
紙屋｢枷の鍵は！？｣
藤丸｢なさそうだけど...なんだろう。ここってただの物置き...？｣
マシュ｢私の盾で破壊します！先輩、もう大丈夫ですよ。皆ここにいますから。｣
｢...｣
『あれ...？さっきまで普通に話せたのに...』
一人でいい。誰もいらない。
紙屋｢...体が消えかかって、いる...！？｣
｢転移。｣
マシュ｢先輩！？先輩っ...！｣
｢...もう｣
｢この部屋にいたい。｣
カエデ｢...彼にも伝えるわ。ようやく娘が素直になったって。｣
カルデアには行かない。ずっとパソコンだけ見てる。
盾を持った女｢先輩！！！｣
でも...どうしてかな。行きたいって思うんだ。私以外の時間はずっと止まってるから、まだ時間はある。もう少し考えようか。
｢...小説書こう。神様に力を与えられた女の子の、メリーバッドエンドストーリー...あれ、何でメリーバッドエンドを書こうとしてるんだっけ。別にバッドエンドで構わないのに。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年10月20日 0時
