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これは、下弦への罰である。

?「この私のサーヴァントなのだ。生前には存在しなかった血鬼術を与えたのも私だ。貴様らのような鬼が柱を狩ったことは褒めてやるが、所詮はそれまで。あの柱もただの間に合わせ、血をくれてやる理由もない。」

...世界の修復が終わっても、一度狂ったものは永遠に狂い続ける。今の罪をなかったことにするには、もう一度巡礼を行う必要がある。

産屋敷「気を付けるんだよ、杏寿郎。」

煉獄「はい!」

巡礼は続く、続く。

剣士「...斬らなければ。」

鐘ではない。鬼の頸、それが巡礼。

待っています。貴方がこの世界に戻ってきた時には、きっと救われる。

待っています、ずっと。



「...夜は静かだな。藤丸はブリュンヒルデと何か話してるし、皆寝てるし...」

煉獄「なら特訓はどうだ?俺が稽古をつけてやろう!」

「れ、煉獄...相変わらず声が大きいね。特訓って?」

煉獄「俺がいた場所で鬼と戦うために必要だった技術だ。相手は鬼ではないが、この力はきっと君の為になると思ったんだ。」

「...」

今のままじゃ、私は彼らに迷惑をかけるだけだ。それなら少しでも英雄の力を手にし、戦ってみたい。

「それならお願い。」

煉獄「うむ!まずは呼吸だ。体の隅々の細胞まで酸素が行き渡るよう、長い呼吸を意識してみるんだ。上半身はゆったりと、下半身は...」

彼の教えを意識しながら、ゆっくりと呼吸をする。煉獄は言いたいのだろう。呼吸を整えて緊張を施さなければ、敵に立ち向かえないってことを。

煉獄「もっとだ。考えるな、呼吸をしろ。」

...少しずつ、少しずつ。

大丈夫...

煉獄「集中。」

「...!」

煉獄「...どうした?顔が赤いぞ。」

「いや...君の顔もあまりにも素敵だから、異性として見てしまうなぁって...」

煉獄「そうか!俺は君を恋愛対象として見るつもりはない!」

「直球すぎる...っと!?」

煉獄「君は賢い。呼吸は生きるために必要な動作だと把握し、自らの細胞を活性化させようとしている。」

「あの、近い...!」

煉獄「しかしダメだ。君は戦いを恐れ始め、体も酸素を拒んでいる。その恐怖を克服しない限り、君は俺が教えたいことを学べることはないだろう。」

「...」

.→←まるで、春の日向のようだった貴方



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作者名:琲世 | 作成日時:2021年9月21日 15時

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