もうひとりの女神 ページ21
ギルガメッシュ「...とか言っておきながら、結局牢屋行きじゃないですか!」
サンソン「いやー、派手にやられましたね!妻と同じ牢屋なだけ、まだ幸せですが!...そのえげつない鎖の量は、看過したくないんですけどね。」
「...本当にごめんね。」
サンソン「Aのせいではありません。僕は君を恐れているかのように、こうして牢屋に縛りつける相手だけが嫌いです。相手が神となると、処刑は難しいんですけどね。」
「藤丸たちは...大丈夫かな。」
サンソン「きっと大丈夫です。その鎖も必ず解きますから、もう少しだけ辛抱してくださいね。」
女神とは、女神とは。
その者に慈悲を与える者のことだと、私は解釈しよう。
女の神というだけではない。その名には確かな使命があると私は解釈する。
女神「...慈悲を与えましょう。人はいつも答えを取り消し、答え探しの途中で道に迷ってしまう。貴女がそうして人らしく生きる間は、半身を取り込まないと約束します。」
オフェリア「ありがとうございます、女神様。...A、私の部屋に来てくれる?」
「...行かない。彼らと一緒にいるから。」
その慈悲を受け取らないのなら殺す。
...状況さえ変わってしまえば、今すぐにでも取り込めるというのに。クリプターとの約束があるせいで、簡単には取り込めない。
女神「そうですか。オフェリア、その鎖だけ解いてあげなさい。どうせ今の彼女では牢屋から出ることも叶いませんし。」
オフェリア「はい。」
女神「ここで抵抗したら殺しますよ、サーヴァント。おとなしくしてくださいね。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年9月21日 15時