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剣士「...何故膝枕をするのですか。不敬です、殺します。」
銀時「俺がマスターに頼んだ。仮にも女なんだ、丁寧に扱わないと...その、嫌われると思ったんだよ。娘の時みたいに、嫌われるのだけは勘弁だ。」
藤丸「痛みはもうありませんか?」
剣士「ありません。何故助けたのか、その理由をお聞きしても?」
藤丸「さっきも言った通りです。俺は殺すんじゃなくて倒すために戦った、その人に助けを求められたら助ける。普通のことをしただけですよ。」
...この少年も、もう手遅れだ。彼は普通という概念がなんなのか、それを忘れてしまった。普通は他人のために戦えないし、救うこともできないし、見捨てるのが一般的とされる。
だが藤丸立香は違う。倒し、救い____その繰り返しを機械的に行う。機械的なのに、そこに彼の意思と理由があるから、たちが悪い。
炭治郎「いた...」
剣士「炭治郎!?」
炭治郎「A...ごめん、今まで会いに来れなくて。これからはずっと一緒だからな。」
剣士「...遅いんですよ...この鈍間。どれぐらい待ったと思ってるんですか...」
マシュ「...よかった。」
普通じゃない少年に救われた上に、平穏なんてものよりも求め続けてきた彼に出会わせてもらった。こうなったら、もう彼には文句なんて言えない。炭治郎と会えたのだから、これ以上の文句なんて見つからないものだ。
清水「誰かに宿る魔神柱、その欠片を消し去ることでリセットの概念から外れる...上手くやってくれたようで何よりね。」
銀時「げっ、巨乳星人...!」
清水「殺すわよ。...さて、早速だけど騎士様と会議をしてくれる?今回以降は記憶が引き継がれるし、少しすれば前の記憶だって戻ってくる。その前に作戦の内容を少しだけ頭に入れてほしいの。」
剣士「...分かりました。お礼は後日にさせてください。最優先は世界を守ること、ですからね。」
藤丸「それでいいよ。それに、お礼ならもうもらったからさ。」
剣士「は?気持ち悪い...炭治郎!早く行きますよ!」
炭治郎「分かった!本当にありがとうございます、皆さん!後で俺の手作り料理を食べに来てください!お館様のところで待ってますからね!」
藤丸「...」
銀時「...マスター、今のはさすがに気持ち悪い。」
藤丸「マジか...」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年9月4日 19時