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一日目の深夜一時、江戸で一番大きな病院に光が灯る。異邦の来客が招かれ、その病院で最も地位が高く、最も手術の腕があり、最も信頼される男の手によって治療される為だ。
...藤丸と紙屋にも連絡が届いた。これから病院に来るという返事も、こちらに届いている。
オベロン｢どうだ、マスターの体調は。｣
莉愛｢ん？血が足りないな。血と魔力をごっそり持っていかれたせいで、どうも回復が追い付かない。ナイチンゲールにも協力を要請したから、朝が来る頃にはマシになってるだろうが。｣
オベロン｢分かった。そして煙草を吸うな、仮にも病院の設立者で院長だろ？｣
莉愛｢患者も黙認してるからいいのさ。案外美味しいぜ？｣
オベロン｢...ったく。吸わないからな、僕は。｣
喫煙癖のあるコイツと話してると疲れる。嘘じゃない、本音だ。それにAはいるはずのない幻覚に頼りきりで、あまりにも見苦しいものだった。
オベロン｢...来るわけがないだろ、向こうのサーヴァントが。｣
サンソン｢ここか！！！｣
オベロン｢！？｣
サンソン｢...貴方は...ここで契約したサーヴァントですね。マスターはどちらに？｣
オベロン｢え、ああ...今は手術中だ。サンソン、君は医者なんだろう。早く手伝ってきたらどうかな。｣
サンソン｢そうさせてもらいます。また後でお話しましょう、オベロン。｣
オベロン｢...面倒なのが増えたな...クソッ...｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年9月4日 19時
