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「...藤丸」
藤丸「A...あの、マシュのことなんだけど...」
「知ってる。あの子、もう寿命がないんでしょ。」
藤丸「...」
「そう簡単に落ち込まないで。マシュはきっと、後悔はしていないよ。私だってそうだもの。Aチームの皆が手を握ってくれなくて...私の体はすごく冷えていた。おかしいよね、大きな火事だったのに暑さすら感じなかった。」
フォウ「フォウ...」
「私の感覚が戻ったのも、こうしてここで立っていられるのも、あの時君が私の手を繋いでくれたから。だから私は戦える。この戦いがどれだけ恐ろしくても、私は大切な人たちと共に戦うことができるの。ありがとう、藤丸。」
藤丸「...うん。」
「マシュともちゃんと話してきなよ?私はダーリンに会ってくる。」
サンソン「マスター、これから管制室ですか?」
「管制室に行くついでに、自慢の旦那さんに挨拶しに来たの。おはよう、シャルル。」
サンソン「はい。おはようございます、A。」
「...たまには丁寧な口調は外してくれて構わないよ?」
サンソン「その...何だか緊張してしまって。ごめんなさい、A。男として恥ずかしいです...」
「そういうところも可愛いからいいけどさ...その代わり、向こうで何かあったら私を守ってね。シャルルは私の自慢の旦那さん、誰よりも強い人なんだってことを皆に伝えたいもの。」
サンソン「...ええ、もちろん。貴女の行く先が正しいと、これからも信じ続けます。最後の戦い、共に乗り越えましょう。」
「うん!」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年8月27日 2時