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剣士｢...さすがはサーヴァント。サーヴァント紛いの女が相手だというのに、こんなにも脆いとは。炎柱・御法川Aの前では、サーヴァントは塵も同然ですね？｣
サンソン｢A...！？｣
剣士｢やはり貴方も驚かれますか。この世には同じ名を持つ者が無限に存在するのか、そう錯覚するほどの遭遇率。いえ...それも定められたことでしょうか。｣
天草四郎｢...｣
剣士｢いえ、今の発言はお気になさらず。ついでに私のことも話しておきましょう。私はこの時代とは無関係です。ただ、人の願いに応えて召喚されただけの紛い物...本来であれば、喋る権利すら与えられてないのですよ？｣
天草四郎｢御法川さん、貴女は名前どころか名字も他人と同じです。いや、名字はただの偶然なんでしょうが...名前は偶然なんて言葉で済ませませんよ。｣
剣士｢その事は知りません。私に魂を宿したのは純粋な人間、それを完璧な形で蘇らせたのは...そうですね。例のアルターエゴと同じように例えるならば、喜びの女神。彼女に蘇らせてもらっただけ。ですから私、人を殺すという知識しかありませんよ。...ですが｣
天草四郎｢ですが？｣
剣士｢その...唐突に話は変わるんですけど、私はあの人に会いたいんです。貴方のような方々と関わるより、彼の死体を探さなければならない。...きっと、この時代の何処かにいる。絶対に探し出してみせます。そしたら貴方たちを殺させてもらいます。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2021年8月9日 14時
