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「それにしても、藤丸は大丈夫だったの?粘土板を読んだときに、すごい顔が悪そうだったけど。」

藤丸「多分...心配させてごめん。...後で二人きりで話さないかな、A。」

「いいよ。マスターのお願いなら、何でも聞いてあげるからさ。」

ウルク北壁に到着し、築かれた街に侵入した魔獣を討伐した後のことだった。

半年もこの壁を維持した事への尊敬よりも、レオニダスとの話よりも。マスターが体調を崩したかもしれないという心配が大きかった。

「...ねえ、マスター。やっぱり呼び方はこっちの方がしっくり来るんだけど。」

藤丸「そっか...その、たまにでいいからさ。俺の名前を呼んでくれないかな。何というか...これは俺の我儘なんだけど...」

「たまにならいいよ。本来は私は君に従う立場なんだから、本当にたまにだよ。」

藤丸「ありがとう、A。」

...いつ何が起きるか分からない。マスターとマシュちゃんの身を守れるよう、戦えるようにしなければ。



レオニダス「こちらが城壁の上、魔獣撃退の要となる神権印章(ディンギル)のある射撃台です。」

ゲル「ギルガメッシュの多くある武器の一つ、こちらの武器は手動の大型投石機となります。台座にラピス・ラズリが埋め込まれていますが、兵士がこれをハンマーで打ち砕くと蓄積した魔力が解放され、財宝を標的めがけて撃ち出す仕組みなのです。」

天草四郎「...ああ、懐かしい。この光景は私も一度だけ目にしたことがある。ところでニップル人の解放手順は?」

牛若丸「...実は、夜闇に紛れて毎夜ニップル市民を避難させていたのですが...魔獣の動きが変化したのです。ニップル市の周囲を巡回しているのです。」

「...これ以上は先延ばしにできないね。というか私が認めない。やっぱり陽動作戦?」

レオニダス「はい。牛若丸殿、弁慶殿の指揮する部隊が東からニップル市を目指します。こちらに何人か欲しいところですが...」

「ではそちらは私、ウツリ、カクト、美ツ騎、天草四郎、サンソンのメンバーで。西のメンバーは藤丸、マシュ、マーリン、アナ、リヴァイ、田中右、ゲルがいいと思う。」

レオニダス「ふむ、ではその方針でいきましょうか。西の方は門を開け、生き残った市民たちをこの北壁へ誘導してください。」

「...陽動なら任せて、マスター。今の私は以前より強いし、何よりもっと強い仲間たちがいるんだから。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年8月9日 14時

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