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世長「希佐ちゃん!」

希佐「...創、ちゃん?」

稀「大丈夫!?だからさっき荷物は分けようって言ったのに〜...!」

...死を覚悟した。でも生きている。

少し不思議なのは、創ちゃんが私の手を握るまでに膨大な時間があったような気がすること。何か...大切なものを忘れたような気がする。

二度と思い出してはいけないと、そう念を押された気が

希佐「...響子?」

稀「えっ?」

希佐「私...そんな人と、何か...誰、だっけ...」



女性「...その羽も千切ってあげます。貴方というオベロンは偽者です。」

オベロン「僕をこんな風にしたのは、紛れもないA自身なのに?」

なんて言っても無駄か。

......君に確かに愛は存在したよ。でも今の君に愛なんてない。

オベロン「君の敗北だ、A。」

この物語はここでおしまい。結末なんて見せてやるものか。

さあ、僕の死を以て、本来の視点に戻そう。

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年8月9日 14時

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